iPhoneがもたらすもの-2
2008/3/7にiPhone、iPod touchで稼働するアプリケーションの開発環境やその販売方法、配布手段等の発表がありました。日本ではiPhoneの発売は間近に控えているものの、発売の詳細が不明なため今一つ盛り上がりませんでしたが、これらのことは通信、IT業界のビッグニュースだと思います。アップルの本社サイトでは開発キットのβ版が配布され、発表の様子やJobsのプレゼンテーションも掲載されています。(iTune StoreのPodcastからも落とせます)
http://www.apple.com/quicktime/qtv/iphoneroadmap/
http://developer.apple.com/iphone/
http://www.apple.com/jp/news/2008/mar/07iphone.html
■発表に先立ち有力な開発者や企業に事前に配布しておりアップルジャパンのiPod touchのダウンロードサイトにも日本企業の開発したWebアプリケーションが置いてあります。
1.駅前探険倶楽部:駅探
2.NAVITIME:AVITIME iPod touch
3.サイバーマップ・ジャパン:Mapion touch
4.ハドソンソフト:Do the Hudson
5.トムス株式会社/リテイルネット株式会社:OnSheet
1,2,3は携帯や他の端末のサービスとしても定評のあるものです。Webアプリケーションのメリットを一番分かりやすいコンテンツです。
4のゲームも当然の動きです。
5.はWebサイト上にセキュリティーで守られたエリアを設け、そこにユーザーだけの表計算アプリケーションを表示するというものです。入力されたデータは当然参照できます。一種のデーターベースです。ある意味将来のアプリケーションの姿です。
いづれも完成度は高そうです。是非ご覧ください。
http://www.apple.com/jp/ipodtouch/webapps/
これらのアプリケーションはいづれもWebアプリケーションと言われるもので、インターネット上にあるサーバーにアクセスすることが前提ですので、iPod touchの場合は無線LANによりインターネットに繋がる環境が必要です。(社内無線LAN、ホテル、大きなJRの駅やコーヒーチェーン等々)
日本ではこの程度ですがUSではかなりの数のアプリケーションが開発されてアップルのサイトでも紹介されています。
日本ではiPhoneの発表により、評価が決まってくるものと思いますが、iPhone、iPod touchの出現はWebアプリケーションの考え方をより強力に推進していくものと思います。当然業務用のアプリケーションもそのような方向にシフトしていくでしょう。そこにはアプリケーションやOSの垣根は存在しないのですから、企業にとっても大きなメリットが生れます。開発者にとっても新しいゾーンへの始まりかもしれません。